Tagebuch von Zukki

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【本の読み方】三木清『如何に読書すべきか』

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皆さんは理想的な本の読み方や本の選び方について考えたことはありますか?

私はこれまであまり本を読んでこなかったのでそんなことを考えることもありませんでしたが、最近になっていざ集中的に読み始めてみると「時間には限りがあるのだから勿体ない時間の過ごし方をしたくない」と思うようになり、なにかヒントを得ようとこうした作品を読んでみることにしました。

 

 

 

耳が痛い…。

当たり前ではあるけれど、なかなかできていないことが記されています。すこし本文から引用してみましょう。

先ず大切なことは読書の習慣を作るということである。

(中略)習慣が実に多くのことを為すのである。

(中略)学生の時代に読書の習慣を作らなかった者は恐らく生涯読書の面白さを理解しないで終るだろう。

 

いかにもその通り。勉強でもなんでも、継続的にものごとを進めるならばまずは習慣を作らねばなりません。波があるとはいえ、習慣づけを怠ると三日坊主になります。

 

「学生の時代に~」というのは世の中に出た人に比べてはるかに時間があるからという理由だと記されています。

また、「10代後半によく聴いた曲はそれ以降も好み続ける」といった俗説がありますが、曲を趣味に置き換えてもこれは起こり得るんじゃないか…?などと私は考えています。もっとも、三木清さんが実際にそれを意識したとは思いませんが。

 

どうやって時間を作るか?

人生において閑暇は見出そうとさえすれば何処にでもあるものだ。朝出掛ける前の半時間、夜眠る前の一時間、読書のための時間を作ろうと思えば何時でもできる。

(中略)如何に忙しい人も自分の好きなことのためには閑暇を作ることを知っている。

(中略)読書の習慣は読書のための閑暇を作り出す。

 

これもまた耳が痛い話です。

ついぼーっとテレビを観てしまう人ってよくいると思います。もちろん無駄なことをする余裕も必要ですが、その時間をできることなら有益な別のことに使えないものか…という考え方です。

そこで役立つのが先程挙げた習慣づけ。

 

読書に好都合な状態ができてから読書しようと考えるならば、遂に読書しないで終るであろう。

(中略)いやいやながら始めて、やがて面白くなってやめられなくなる場合が多い。先ず読書することから読書に適した気分が出てくる。

 

このように記されています。

嫌々ながらも始めてみたら案外面白かった。そんな経験はありませんか?

継続的にやろうと思うことはひとまず嫌々ながらでも始めてみないとその後始めることはありません。まずはちょっとでも時間を作って、ちょっとだけでも始めてみましょう。

 

本の選び方

各人は自分に適した読書法を見出さねばならぬように自分に適した本を見出すことに努めなければならぬ。単に自分に媚びるというのでなくて、自分に役立ち、自分を高めてくれるような本を読むようにしなければならぬ。

 

これは既に読書の習慣がついている人に向けた言葉だと解釈しています。

わかりやすい二次・三次文献だけでなく、多少難しい原書なんかも読む必要がありますし、ひとつの物事に対して様々なアプローチができるよう自分の意見と異なるような本も手に取ってみる必要がある、といったところでしょうか。

 

しかしながら読書の初心者は小難しい本を読んでみてもよく分からず、放り投げてしまうこともあるでしょうからこの限りではありません。最初ぐらいは自分が興味のある分野に関する本で、言葉遣いや内容の難易度が自分にとってちょうどいいものを選ぶのがよいでしょう。それから広く深く物事を知っていけばいいのです。

 

忘れてはいけないのが…

偏狭にならないために博く読むことはつねに必要なことである。けれども無系統な博読は濫読に過ぎない。

 

様々な本を読むのはいいことです。しかしながら手当たり次第に読むというのは考えもの。知りたいこと・興味のあることについての本を読んだらそれに関連した書籍を読むといいでしょう、というのが三木氏の考え方です。

「無系統な博読は濫読に過ぎない」ってなんだか格好いいですね。

 

 

以上が三木清式の「本の読み方・選び方」です。 

結局のところ、読書を自分の中でどのように位置づけるかによって本の読み方や選び方というのは変わってきますので、これを手本にするも自分なりの方法を考えるも、選択権は皆さんにあります。

ちなみに私の場合は「勉強」のときもあれば「娯楽」のときもあるので、状況に応じて諸々の方法をうまく使い分ける必要があります。決して読書が中心で回っているわけではありません。

 

これを機に「読書」が自分の人生にとってどのようなものであるか考えるきっかけになれば幸いです。

 

如何に読書すべきか

 

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