Tagebuch von Zukki

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【解いてみた】センター試験の「外国語」は英語以外がかなり簡単ってマジ?

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今年も例年通りセンター試験が実施されました。

ここ最近は「国語がネタに走っている」ということで毎年注目を集めていますね。今年は古典の文章がケモナー歓喜だの百合だのといった文字列をTwitter上で見掛けましたが、問題を見ていないので何ともコメントできません。

 

さて、本記事ではタイトルにある通り英語以外の外国語科目について、実際にドイツ語の問題を解いてみての所感なんかも含めながら述べていきます。

 

 

センターの外国語は5ヶ国語から選択可能

センター試験の科目は国語・数学・理科…とありますが、英語という科目は大カテゴリには存在せず、外国語という大カテゴリの中に存在します。

大半の受験生は外国語から英語・英語リスニングを選択するわけですが、その他にも

  • ドイツ語
  • フランス語
  • 中国語
  • 韓国語

の4ヶ国語が選択できるようになっています。

 

受験者数の実情はいかに

出典:平成30年度試験情報|大学入試センター

今回実施された平成31年度入試はデータが出揃っていませんので、前回実施の平成30年度入試のデータを用いて説明します。

平成30(2018)年度入試において外国語を受験したのは547,996人。受験した言語の内訳はどうなっているのでしょうか。

  • 英:546,712人(99.7657%)
  • 独:109人(0.0002%)
  • 仏:109人(0.0002%)
  • 中:574人(0.0010%)
  • 韓:146人(0.0003%)

こんな分布になっているそうです。とんでもねぇ人数差だなこれ。

 

各国語の平均点とその推移

出典:受験者数・平均点の推移(本試験)平成27~29年度センター試験|大学入試センター
   受験者数・平均点の推移(本試験)平成24~26年度センター試験|大学入試センター

ここで全5ヶ国語の平均点の推移平成24年度~29年度本試験・100点満点換算)をチェックしてみたいと思います。

 

f:id:frkafka:20190121015712p:plain

 

思わず「ウソだろオイ」って声が出ました。すべての年で英語の平均点が最低になっています。

しかし英語の平均点が最低だからといっても、それが悪いわけではありません。というのも、センター試験の問題は平均点が6割程度になるように難易度を調節するという目安があります。

そのことを念頭に置いてデータを見つめなおしてみると、受験者数が少ないので一概には言えませんが、「英語以外の言語の平均点が高すぎる。試験問題が容易すぎるのではないか?」という疑問が出てくるのも不思議ではないでしょう。

 

センター外国語として英語以外を利用可能な大学

こちらのサイトで色々と条件を変えながら検索してみました。

出願可能な大学の数が想定以上に多くて驚きました。東京大学や京都大学、慶応義塾大学や早稲田大学といった名立たる難関大学にも、英語以外を受験したとしても出願が可能なようです。

しかし当然英語しか使えないところもありますので、あらかじめ自身の志望する大学・学部学科の入試要項をしっかりと確認しておいてください。

 

実際にドイツ語の問題を解いてみた

問題入手元:ドイツ語 - 2019年度大学入試センター試験:朝日新聞デジタル

さて、問題を解くに相当する学力が身に着いただろうと思ったので、先日実施された2019年度の問題を解いてみました。各大問の概要を適当に記しています。

大問は全部で7つ。英語は6つですので少し構えましたが、落ち着いて解けば十分時間は足りる分量です。

 

第1問

英語だと発音やアクセントが問われる第1問。

ドイツ語ではそれにとどまらず、過去分詞形にしたときに母音が変化するものや、接尾辞(-ungなど)をつけて動詞の名詞化ができないものを選択する問題が出題されました。

 

第2問

英語だと語法なんかが問われ、ここだけで40点台がかかるというボリュームゾーンですが、ドイツ語の場合は極めてあっさりとしたもの。

適切な格変化や前置詞・動詞・助動詞なんかを選ぶという基本的なものです。なお私はここで半分落としました(24点中12点)。熟語をあまり知らないというのが痛かった。

 

第3問

並べ替え・虫食い問題です。英語だと第2問のBに相当する感じですね。

ドイツ語というのは語順が比較的自由な言語ですが、動詞の位置にはうるさいので、虫食いになっているところに入る語がなんとなく想像できてしまいます。

 

第4問

会話をベースにした出題がなされています。

相手の発言に対して適切な返答をしたり、文の順序を並べ替えたりするような問題が並んでいます。「興味の対象として全員に共通するものは何か」などといった、冗談抜きで容易すぎる問題もありました。

 

第5問

15行弱ほどのインタビューを読んで答える問題です。

文脈から登場人物について答えるもの、問に対する適切な解答を選択するもの、文章の適切な要約を選ぶもののような、オーソドックスな問いがなされました。

 

第6問

1ページと少々の長さの文章を読んで解答するものです。

下線部等の言い換えはもちろん、発言の意図やふさわしい返答を解答する問題もありました。文章としてはそんなに難しいわけではないので、落ち着いて読めば正答できる問題が多いです。

 

第7問

第6問よりさらに少し長い文章を読んで答える問題です。

要約が列挙されていて、それぞれどの段落に対応するかや、タイトルとしてふさわしいものを選ぶ問題が出題されています。これも「文中の単語がサッパリわからない」などでなければ十分正答できるでしょう。

 

解いてみての感想

思っていたよりも簡単でした…というのが第一印象です。

ところどころで知らない語句もありましたが、文法の知識としては独検だと3級から2級ぐらいでしょう。独検3級保持者なら7~8割ぐらいは取れるんじゃないかなと思います。

 

独検3級ってどのくらいのレベルなの?

独検3級は週2コマ(90分で1コマとする)で学ぶと2年次修了時ぐらいのレベルです。私の場合は1年次は週4コマで学んでいて、2年次からは毎日ドイツ語漬け。そして3級受験時の学習歴は1年と少々。だいたい目安と同等の学習時間ですね。

 

この計算でいくと、英語は週2~2.5コマを中高6年間でやったわけですが……明らかに総学習時間には差があるにも関わらず、それでも同等の点数が取れるとなると「あれっ?」となりますよね。

 

最後に

センター試験の外国語について、「英語以外の言語の方が簡単だ」といわれていましたが、ドイツ語の試験を実際に解いてみたところたしかにその通りでした。

資格・検定試験CEFRとの対照表を見ても、センター試験の英語はおおむね英検2級と同等ですのでCEFRだとB1相当ですが、ドイツ語は独検3級~2級と記しましたのでA2+ぐらいでしょうか(各級のレベルと内容 | 独検について)。

 

せめて問題の難易度を英語と同等のB1程度に引き上げた方がよい気がしますが…その前にセンター試験が廃止になりそうですね。

センターを英語以外の言語で受けるというのもいいかと思いますが、大学入学後に大なり小なり英語を使う機会があるはずなので、どのみち英語を勉強しておいて損はないでしょう。

 

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