Tagebuch von Zukki

雑記系ブログです。本・ドイツ関連・大学生活・お酒・ゲーム・音楽関係・社会など、幅広いジャンルを扱います。

今月読んだ本をまとめてレビューしてみる(2019年1月)

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皆様こんにちは。寒い日が続きますがいかがお過ごしでしょうか。

さて、今までは1冊ずつ書籍の紹介をしていましたが、それだと記事を引き延ばそうとするあまりに内容が薄くなりがちなので、概要や感想をまとめて紹介する方法を取ってみようと思いこのような形式にしてみました。

既に「今月」じゃないのはご愛嬌ということでよろしくお願いします。

 

 

七月隆文『君にさよならを言わない』

大ヒットした『ぼくは明日、昨日のきみとデートする』を執筆された七月隆文氏による一冊。電撃文庫より刊行されたデビュー作『Astral』を加筆・改稿して、2015年8月に宝島社文庫より刊行された作品です。

 

事故からの生還をきっかけに幽霊が見えるようになった高校生の少年が、幽霊たちの未練を晴らすことでその魂を救っていく。「成仏した!閉廷!」といったようなギャグ調ではなくて余韻を残すような、甘くて暖かく、穏やかな感じの作品です。

 

短編集の形式であるうえに、会話文が主体となっているので普段本を読まない人でも読みやすいのではないかと思います。ぜひおすすめしたい作品です。

『ぼくは明日、…』に続き、すっかり七月隆文氏の世界に虜になってしまいました。続編の第2巻も読んでいるところです。第2巻は2月分でもう少し深くご紹介したく。

 

個人的評価:★★★

 

君にさよならを言わない (宝島社文庫)
七月 隆文
宝島社 (2015-08-06)
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佐藤正樹『「座る」鉄道のサービス』

撮り鉄のバイブルともいえる『鉄道ダイヤ情報』の編集に携わっておられた佐藤正樹氏による一冊。交通新聞社より2013年10月に出版されました。

 

日本初の鉄道が開業してから150年近くが経過し、既に会社や車両、諸設備なんかについてさまざまな書籍が出版されていますが、この本はタイトルからも読み取れるように座席について述べられています。座席そのものの変遷もさることながら、座席指定の方法やそれに関連するテクノロジーの変遷についても記されており、大変興味深かったです。

日本における鉄道黎明期から現代にいたるまで、昭和40年代以降については著者の主観も交えながら記されています。著者の主観が入るというのはしばしば悪いこととして扱われますが、「座る」や「座り心地」というのは感覚をも伴うものですので、これはこれでいいんじゃないかと思います。

 

本文中に専門用語がちらほらと散見されますが、注釈もまめに打ってありますし、鉄道ファンの方ならおおむねスムーズに理解が進むのではないでしょうか。

 

個人的評価:★★☆

 

「座る」鉄道のサービス―座席から見る鉄道の進化 (交通新聞社新書)
佐藤 正樹
交通新聞社
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橋爪大三郎『正しい本の読み方』

「正しい本の読み方」というのは明確なひとつの正解があるわけではありません。当ブログでも以前に三木清氏の読書法に関するエッセイを紹介しましたが、実にさまざまな人がこの手のエッセイを書いています。

 

この本は始めと終わりだけ読めば充分だった。 真ん中へんは、マルクスとかのことについてで、自分には分からなかったのでほぼ飛ばし読み。 ところどころにいい言葉が書いてある。

読書メーターのレビューより引用 

個人的にはまったくその通りに感じました。真ん中の方の経済のお話については一応真面目に読みましたが、あまりその方面の知識がないものでそんなに理解していません。著者からすれば平易な内容なのかもしれませんが、私にとってはよくわからないものです。

 

著者は印をつけながらじっくり読み、良い本だったと思ったらすぐ再読を始めるといったことを奨励していますが、これは文科系学生やリタイア世代のような時間のある人以外には厳しいのではないかと思います。

また、読書初心者に向けたハウツー本としての要素はあまり多くはなく、読書愛好家に向けた一冊ですので、「正しい本の読み方」そのものについて知りたいという方はがっかりされるかもしれません。

 

有用だと思ったのは、著者おすすめの100冊リスト。初心者向けのものや難解なものには印がつけられており、あまりミスマッチが起こらないよう配慮されています。

 

個人的評価:★★☆

 

正しい本の読み方 (講談社現代新書)
橋爪 大三郎
講談社
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以上です。それではまた次回の更新で!

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