Tagebuch von Zukki

雑記系ブログです。本・ドイツ関連・大学生活・お酒・ゲーム・音楽関係・社会など、幅広いジャンルを扱います。

京都市営地下鉄が値上げ…地下鉄初乗りの最高値更新へ

スポンサードリンク


京都新聞によりますと、京都市は今年10月の消費税率引き上げにあわせて市営地下鉄の初乗り運賃を現行の210円から220円に改定する方針を固めたとのことです。これにより地下鉄の初乗り運賃の最高額がさらに高くなる見込みです。

詳細はこちらから

 

 

そもそも、なぜこんなに高いのか?

運賃が高い理由としては大きく分けて3つ挙げられます。

  1. 建設費が高くついた
  2. 開業してからの歴史が浅め
  3. 利用客数が少ない

 

1. 建設費が高くついた

負債を何千億円と抱えることとなった理由の最大はなんといってもこれです。

京都は1200年以上の歴史をもつ都市ということもあり、地面を掘れば文化財がゴロゴロ出てきます。埋蔵文化財が出土するたびに工事は中断。工期が延びれば当然工事にかかるコストもどんどん増大するため、結果として山のような負債を抱えることとなりました。

 

2. 開業してからの歴史が浅め

東京や大阪では地下鉄が初めて開通したのは戦前のことでした。戦後、1957年に名古屋で、モータリゼーション化が進んだ1960年代以降に札幌・横浜・神戸で続々と地下鉄の建設が行われました。

 

さて、京都で初めて地下鉄が開業したのは1981年のこと。このとき開業したのは烏丸線の北大路~京都のみで、その後も工事は続き、現在の路線網が完成したのは2008年です。

他の都市のように安定的な経済成長が続いている時期に建設したのならまだしも、バブル期における物価高騰のあおりも受け、建設費用は予算を大きく上回ることとなりました。

 

3. 利用者数が少ない

参考:地下鉄資料コーナー|一般社団法人日本地下鉄協会

平成29年度の決算資料によると、一日当たりの地下鉄利用客数は約38万7000人とのこと。それではこの値は大きいのか小さいのか、他社局と比較してみましょう。

  • 東京メトロと都営地下鉄を合計すると約1017万4000人
  • 大阪メトロは約252万人
  • 名古屋市営地下鉄は約131万3000人
  • 阪急電鉄は約179万4000人
  • 神戸市営地下鉄は約31万2000人

大都市や路線をたくさん所有する社局と比較するとどうしても劣ってしまいますが、同じ2路線を有する神戸市営地下鉄とはいい勝負をしています。

しかし数だけを見るとやはり物足りなさを感じます。

 

現在、京都市交通局では一日当たりの地下鉄とバスとの利用者数を80万人にまで増加させることを目標としているようです。80万人というとだいたい京阪電鉄と同じ規模の輸送人員となるので頑張ってほしいところですが、混雑時のキャパシティ増強にも力を入れないとそろそろパンクしそうにも思われます。

 

現在の経常損益はどうなっている?

参考:京都市交通局:財政状況について

この記事をアップした段階では平成29年度決算まで公開されている状況なので、最新の平成29年度版を参考にします。

鉄道輸送のみならず、駅構内のテナントや広告収入にも力を入れている地下鉄事業。平成29年度の経常損益は2億円の黒字と、3年連続の黒字決算だそうです。しかしながら累積では3000~4000億円規模の負債を抱えています。平成30年度予算では7億円の経常黒字を目指すとありますが、今後もさらなる増益が望まれます。

 

今後の展望

現在は朝ラッシュ時はもちろん、インバウンド需要によって日中も多くの旅客が利用していますが、これがいつまで続くかはわかりません。旅行客による混雑に資金を投じても、その完成時には既に波が引いている可能性も十分にあります。

また、全国のどの鉄道会社も憂慮しているであろうことですが人口減少による旅客数の漸減はほぼ確実でしょう。老朽化してくる設備の更新や、交通局全体でみるとバス事業の赤字などもありますので、今後の展望は決して明るいとは言えません。

財政健全化の早期実現のためにどのような施策をとるのか、他社局も含めて今後も注目していきたいところです。

スポンサードリンク